良好ミントの日記

街角プランナー、良好ミントの日記です。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は圧倒的にリアルでエモい傑作…!(映画レビューNO.2)

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

を観てきました。評判は良かったのですが、予想以上でした…!

f:id:ryokomint:20180918132223p:plain

“大ヒット請負人”が結集した制作チーム

本作は大根仁監督、プロデューサーは川村元気さんです。

大根監督はドラマの『TRICK』や『モテキ』、映画『バクマン。』などなど、大ヒット作品を数多く演出されている大物監督ちなみに、来年の大河ドラマ宮藤官九郎さん脚本の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の演出も担当される予定です。

また、川村元気プロデューサーは、26歳にして映画『電車男』を企画・プロデュースしたのを皮切りに、『モテキ』『寄生獣』『バクマン。』『君の名は。』『怒り』『何者』などなど、数えきれないほどのヒット作を飛ばしつつ、さらには『世界から猫が消えたなら』『億男』などの小説、『ティニー ふうせんいぬのものがたり』などの絵本など、信じられないほどマルチに活躍されている現代のヒット作の申し子、と言っても過言ではない人です。

また、大根監督✕川村プロデューサーの2人のタッグは、『モテキ』『バクマン。』など過去にもヒットの実績があり、今回のSUNNYもそれを知る人達には公開前からかなり期待されていた、と言えます。

圧倒的にリアルな女子高生

本作の見所のひとつは、リアルな女子高生の描かれ方だと思います。

(ここから少しネタバレ入るので要注意!)

爆発的なテンション、何が面白いのかわからないけどとにかく笑っていて、そして、怖いものなんかなにもない無敵感。このあたりの描かれ方が驚くほどリアルで、強い表現になっていて感心しました。特に、山本舞香さんの演技は抜群だったな、と。

また、本作のテーマである主人公の青春時代の回想、あるいは大人たちの青春の回顧などは、ひとつ間違えば見ていて恥ずかしいというか、違和感のある映像になりがちなのですが、『SUNNY』は全然それを感じなくて、ものすごく自然に、あるいは迫力を持って、懐かしさが伝わってきます。これは、キャストの演技力と、大根監督の演出力の高さによるものでしょう。また、作中に女子高生たち(広瀬すずさん、山本舞香さん、池田エライザさんなど)が手持ちビデオカメラで撮影するシーンがあるのですが、そのシーンが抜群にエモいです。。。ちなみにここは、実際にキャストがカメラで撮影してカメラチェック、という手法をとっているのだとか。

奇跡の安室奈美恵を筆頭に、効果的な音楽

このタイミングで安室奈美恵さんの楽曲が使われていることは、もう、奇跡としか言えませんね。。。単純に曲が使われているだけでなく、安室さんはストーリーにも出てくるので、引退発表前から構想されていたものと思われます。これはもう、川村プロデューサーの時流を見通す力が驚異的過ぎますね。。。

安室さん以外にも、映画タイトルにも使われているオザケン小沢健二)の『強い気持ち・強い愛』など、時代をつくった楽曲が目白押し。曲がかかる度に懐かしく、めちゃくちゃエモいです。

また、音楽の使われ方も効果的。みんなが知っている、時代を代表する曲だからこそ、流れるだけで伝えられるものがあるし、ヘッドフォンをつけたら音楽が流れる、など演出も効果的。このあたり、音楽との掛け合わせが得意な川村プロデューサーの力が活きているのかな、と思いました。映画館で観たほうが楽しめる映画なんだろうな、と思います。

 

 

結論、かなり満足度高いです!

まだ観られてない方は、ぜひ。